尿・便検査

尿・便検査

尿検査・便検査とは

尿検査や便検査は、体の中で起きている変化を比較的負担の少ない方法で確認できる検査です。発熱や腹痛、下痢、学校検診での異常指摘など、さまざまな場面で診断の手がかりとなります。

尿検査・便検査とは

尿検査で確認できること

尿検査では、尿の中に血液や蛋白、糖などの異常が含まれていないかを調べ、膀胱や腎臓の病気が疑われないかを確認します。
ご自身で排尿が可能なお子様の場合は、検尿カップを用いて採取していただきます。
まだ排尿が難しい乳幼児の場合には、採尿パックを使用して検体を採取します。

便検査で確認できること

便検査では、下痢や腹痛の原因として、細菌やウイルス感染、消化吸収の状態などを調べます。
食中毒が疑われる場合や、下痢が長引いている場合に、診断の参考となる検査です。

検査でわかる主な疾患

尿検査・便検査によって考えられる代表的な疾患についてご説明します。

尿検査でわかる主な疾患

尿検査では、学校腎臓病検診などをきっかけに指摘されることも多く、経過を丁寧にみていくことが大切です。

起立性蛋白尿

学校検診で蛋白尿のみを指摘される原因として多いものです。活動中の尿では蛋白が検出されますが、就寝中に作られた尿では検出されません。腎機能への影響は少なく、特別な治療を要さないことがほとんどです。

尿が濃いことによる蛋白尿

起床時の尿は濃縮されているため、一時的に蛋白が陽性となることがあります。医療機関での再検査により区別が可能です。

病的な蛋白尿

一部では、腎臓の病気が背景にある場合があります。この場合は精密検査が必要となるため、継続的な評価が重要です。

血尿

見た目には異常がなくても、検査で血尿が見つかることがあります。蛋白尿を伴う場合や、肉眼的血尿がある場合には詳しい検査が必要です。思春期以降の女子では月経との区別も行います。

慢性糸球体腎炎

腎臓のろ過装置である糸球体に炎症が起こる病気で、血尿と蛋白尿がみられます。代表的なものにIgA腎症があり、適切な診断と管理が必要であり、場合によっては専門医へご紹介します。

尿糖

小児の糖尿病が検診で見つかることは多くありませんが、腎性糖尿のように治療を要さない場合もあります。糖尿病との区別のため、受診のうえ検査を行います。

便検査でわかる主な疾患

便検査は、下痢の原因を考えるうえで重要な情報を与えてくれます。

細菌性下痢

カンピロバクターやサルモネラなどが原因となる下痢です。血便や粘液便、強い腹痛を伴うことがあり、食中毒として知られています。

ウイルス性下痢

ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどが原因となり、子どもの下痢の多くを占めます。嘔吐を伴いやすく、白色や灰白色の便がみられることもあります。

吸収不良症候群(二次性乳糖不耐症)

ウイルス性胃腸炎の後に腸の粘膜が一時的に傷つくことで起こります。乳製品を控えることで改善することが多く、1〜2週間で回復するケースがほとんどです。

反復性軽症下痢・慢性反復性腹痛

体質的に下痢や腹痛を繰り返すお子様もいます。生活リズムや心理的要因が関与することもあり、症状の経過をみながら対応します。

検査が必要な症状について

尿検査や便検査は、症状の原因を考えるうえで重要な手がかりとなります。発熱や腹痛、下痢などの症状が続いている場合や、普段と違う便の状態がみられる場合には、検査を行うことで病気の見極めにつながることがあります。
たとえば、下痢が数日以上続いている場合や、血便・粘液便がみられる場合には、細菌性やウイルス性の感染症が背景にないかを確認します。また、腹痛を繰り返している場合や、嘔吐を伴う場合にも、便検査が診断の参考になることがあります。
尿検査については、学校腎臓病検診などで異常を指摘された際や、尿の色が赤っぽい、泡立ちが気になるといった変化がみられた場合に行います。症状が軽く見えても、経過をみるために検査を行うことが大切なケースもありますので、気になる変化があれば受診時にご相談ください。

検査が必要な症状について

検体提出時の注意点

検査結果を正確に判断するためには、検体の状態がとても重要です。便検査の場合は、できるだけ新しい便をお持ちいただくことで、診断の精度が高まります。

乳幼児のお子様では、紙おむつに付着した便をビニール袋に入れて持参していただくと確認しやすくなります。水洗トイレでは便の性状が分かりにくくなるため、可能であれば流す前に状態を確認できるようご協力をお願いいたします。
尿検査については、採尿方法やタイミングによって結果が変わることがあります。
学校検診で再検査となった場合などは、就寝前に排尿し、起床後すぐの尿を採取するようご案内することもあります。提出方法に不安がある場合は、事前に当クリニックまでお声がけください。

検査結果の見方とご説明

検査結果については、数値や判定だけを見るのではなく、症状や生活背景とあわせて総合的に判断することが大切です。当クリニックでは、検査結果をもとに、医師が一つひとつ丁寧にご説明しています。
尿検査では、白血球や尿蛋白、尿潜血などの項目から、炎症や腎臓の状態を評価します。便検査でも、原因となる病原体の有無だけでなく、症状の経過や全身状態を踏まえて判断します。
保護者様が不安に感じている点についてもお聞きしながら、今後の対応についてご説明しますので、気になることがあれば遠慮なくお尋ねください。

検査結果の見方とご説明

太宰府市で尿・便検査をお探しの方へ

お子様の体調や年齢、症状の経過をふまえたうえで、必要な尿検査・便検査を行っています。検査ありきではなく、「今、確認しておいたほうがよいか」という視点を大切にしています。
「検査が必要なのか判断がつかない」「学校検診で指摘された内容がよく分からない」といった場合でも、まずはご相談ください。
保護者様と一緒に状況を整理しながら、お子様にとって無理のない形で対応を考えていきます。

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